翼状片(よくじょうへん)は、結膜(しろ目)の一部が異常増殖して、角膜(くろ目)上に侵入してくる病気です。日差しの強い地域の人や、屋外で過ごす時間の長い人に生じやすいため、紫外線の影響が原因のひとつとして考えられています。角膜の端に白い盛り上がりや充血で気づく事が多く、小さいうちは様子を見ても問題ありませんが、角膜の中心に向かって拡大してくると乱視が増えて視力が低下したり、美容的にも目立つようになるため、拡大する前に手術で取り除く事をお勧めします。
手術は日帰り手術、点眼麻酔のみで行います。翼状片を取り除きますが、そのままでは再発しやすいため、結膜弁という方法で再発しにくい処置を行います。結膜弁とは、翼状片がない部分の健康な結膜の一部を取り、翼状片があった部位に移植する方法です。翼状片手術は約30分くらいで終了します。結膜弁を溶ける糸で縫い合わせますが、溶けるまでの手術後約1ヶ月間は、手術による出血や充血で赤く、多少の違和感があります。1ヶ月を過ぎると自然な状態に回復します。