網膜は眼球内面の神経の膜で、見たものが映り映像として感じる働きをするため、カメラのフィルムの役割に例えられます。また、網膜の中心部分は「黄斑」と呼ばれ、網膜の中でも最も大切な部位になります。眼内の空間には「硝子体」というゼリー状の組織があり網膜と接していますが、硝子体の加齢変化に伴って、網膜の疾患を生じることも少なくありません。
主な網膜の病気には次のようなものがあります。
- 1.網膜に孔があく病気:網膜剥離、網膜裂孔、網膜円孔 など
- 2.網膜の血管の病気:網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、網膜細動脈瘤 など
- 3.網膜の炎症疾患:網膜血管炎、コーツ病、感染性網膜炎、ぶどう膜炎 など
- 4.内科疾患に伴うもの:糖尿病網膜症、高血圧網膜症、腎性網膜症、網膜動脈硬化症
- 5.黄斑の病気:加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑前膜(網膜上膜)、黄斑牽引症候群、黄斑浮腫、糖尿病黄斑症、中心性網脈絡膜症、近視性黄斑症 など