新時代の屈折矯正手術「ICL（アイシーエル）」

ICL（Implantable Contact Lens / Implant Collamer Lens）は「眼内コンタクトレンズ手術」とも呼ばれ、眼内に永久的に装着できる素材でできたソフトレンズを虹彩の後ろに装着させる手術です。従来のレーザー屈折矯正手術「LASIK（レーシック）」で治せなかった強度の近視や強度の乱視もICLで矯正する事ができ、かつ角膜を削らない手術の特性から、より良質の視力を獲得する事ができます。日本では2003年に臨床治験が行われたのち、2010年に正式に厚生労働省の承認を得ています。最新の2018年の統計では、国内でICLを受けた人の数がLASIKを受けた人の数を超え、軽度の近視から強度の近視、乱視のある方まで幅広く治療されています。

安田院長は、国内で9名のICL指導医（エキスパートインストラクター）の1人として、これまでに多くのICL手術を執刀してきましたが、めじろ安田眼科でも見える喜びをたくさんの人たちに感じていただきたいと願っています。

ICLの歴史

ICLは実はLASIKより長い歴史があります。1986年にヨーロッパで初めて使用され、これまでに全世界約76か国で実績を重ねてきました。安全性の評価に厳しい日本では2003年に臨床治験が行われ、2010年に厚生労働省の国内承認を得る事ができました。この当時のICLは現在使用されているV5モデルのひとつ前V4モデルでしたが、ICLを受けた一部の人に白内障や緑内障を生じる合併症が報告されたため、レンズの中心に直径0.36mmの小さな通水孔が開いたV4cモデルが登場し、これらの術後合併症の問題が解決されました。また最新のV5（EVO+）モデルはレンズ径が大きくなり見え方の質がさらに改善しており、この数年でICL手術を受ける人が増加傾向にあります。

適応検査から手術までのながれ

1ICLをご検討中である事をお申し出いただき、電話またはWEB予約から初診予約をお取りください。

2初診日はコンタクトレンズを外しての検査と診察を行いますので、眼鏡をお持ちください。

3初診日には散瞳検査（点眼薬で瞳孔を広げます）を行いますので、その後5～6時間は焦点眼合いにくくなります。車や自転車でのご来院はお控えください。

4ICLの適応がありましたら術前検査日と手術日の予約を致します。

5コンタクトレンズを使用している方は、術前検査の数日前からコンタクトレンズの使用を中止していただきます。ソフトコンタクトレンズは3日間、ハードコンタクトレンズは2週間です。

手術の概要

手術のながれ

1ご予約いただいた時間に受診していただきます。

2手術前にお会計を行います。

3点眼薬で瞳孔を拡げて準備します（散瞳）。

4点眼麻酔を行います。

5手術室のベッドに横になり目を消毒します。点眼麻酔が効いているので、まったく痛くありません。

6手術を行います。手術時間は片眼およそ10分です。両眼同時に手術を置ける方は、手術前後の準備も含めて約30分で終了します。

7手術後30分～1時間休憩し、検査と診察を行います。

8診察で問題がなければそのままご帰宅いただきます。